器材について01 (購入とレンタルどちらが良いか)

ダイビングを始めるにあたって、最初から自前で器材を揃える人は皆無だと思います。

体験ダイビングはもちろん、オープンウオーターの講習でもレンタル器材で受講する人がほとんどだと思われます。(一部のショップでは、安い講習費で受講するには器材を購入しないとダメというところもあると聞いたことがありますが…)

結論から言うと、私は最初はレンタルをお勧めします。

ダイビングの器材は大抵値段の張るものが多く、一つのギアだけでも何十万とするものもあります。

ダイビングに興味を持ってずっと続ける人はたくさんいますが、中には実際にダイビングをして「自分に向いていない」「思ったほど楽しくなかった」「そんなにたくさんダイビングをする時間がなかった」などという人がいるのも事実です。そういう人が器材を購入してしまってはまさに宝の持ち腐れ、単なる場所を取る荷物にしかならないからです。

では、いつぐらいから器材を揃えれば良いのでしょうか。

答えはまちまちです。

例えばレンタル代が1日10,000円を超えるようなショップで月1回平均で3年も潜ればレンタル代だけで360,000円にもなります。それだけあればある程度のものを一式揃えることができます。

逆に、レンタル代無料のショップでしたら、経済的メリットだけで言えば買う必要はないですね。

またショップによってはレスキューダイバー(RED)以上の講習はレンタルをしませんと言うところもあります。その場合、そのショップでレスキューを受講するには購入するしかありません。

結局購入かレンタルかを決める要素は次のいくつかにカテゴライズされます。

  • 自分の機材の方が使いやすくなる(スキルが上達しやすい)場合
  • レンタルより購入した方が安くなる場合
  • お世話になっているお店の方針(先述のRED以上は自前の機材で、など)の場合
  • 自前の機材の方がカッコいいと思ってしまう場合
  • レンタル品は汚いと思ってしまう場合

順番に確認していきます。

まず初めの「自分の機材の方が使いやすくなる(スキルが上達しやすい)場合」ですが、これは間違いなくそうですと言えます。レンタル器材は多種多様、メーカーもサイズも種類もいろいろあります。例えばウエットスーツで言えば、レンタル品にオーダー品が劣るはずがありません。ジャストフィットすることで動きやすさも暖かさも段違いです。他にはBCDで言えば、フロントアジャスタータイプとジャケットタイプ、バックフロートタイプと3分類できるのですが、日本の大抵のお店ではフロントアジャスタータイプだとは思いますが、稀にバックフロートタイプの場合もありますし、海外ではバックフロートタイプのレンタル品もまあまあ見かけます。これらは中性浮力や海面での待機時に差が出るものとなります。

次に「レンタルより購入した方が安くなる場合」ですがこれは簡単です。先ほどの例でレンタル代が1日10,000円する場合、3年で360,000円ですから、そこまでするのであれば買ったほうが安く済みます。この分岐点はショップによってまちまちですが、正直レンタル代が1日4,000円を超えて月1日、3年続けるのであれば機材の購入をお勧めします。

また、「お世話になっているお店の方針(先述のRED以上は自前の機材で、など)の場合」ですが、よく聞く話ですね。REDを受講するなら自立したダイバーを目指すべきで、自立したダイバーであれば自分の器材を使わなければならないという論法ですね。自立したダイバーとは器材がレンタルでないダイバーなのでしょうか。甚だ疑問に感じます。正直私は旅先でダイビングをする際には1日だけとかでしたら器材の持ち運びや器材洗い、乾燥などがかなり面倒なのでレンタル無料であればほぼレンタル品を借りてしまいます。そう言う私はまだまだ自立したダイバーではないのでしょうか。

「自前の機材の方がカッコいいと思ってしまう場合」ですが、これは簡単です。買うしかありません。正直車でも衣服でも鞄でも実用性より見た目という人は多数存在します。そういう人は是非高額な器材を揃えることをお勧めします。ただ、高額器材でダイビングが下手だと、プーくすくすの対象となりますのでご注意ください。(笑)

最後に、「レンタル品は汚いと思ってしまう場合」ですが、そんなことは………あります!私の場合は潔癖症というわけではないのですが、普通の方より気になるタイプです。特にマウスピースやブーツなどはできれば避けたいですよね。人によってはダイビング中に小用が我慢できなくてそのまましてしまう人もいるそうです。それがレンタル品の場合、次の人は……

まとめます。レンタルより購入の方が良い場合は次のとおりです。

  • 使いやすさやスキルの上達>金銭的なデメリット の場合
  • トータルのレンタル代が15万円を超えてしまいそうな場合
  • お店の方針でそのお店を継続して利用する場合
  • 自前の器材の方がカッコよく感じてしまい、その感覚が経済的デメリットを上回る場合
  • レンタル品が汚く感じる場合

逆に、上記に当てはまらないならレンタルで十分です!

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